保湿クリームがない太古の昔、厳しい冬の中でも肌が乾燥しないためには
十二分の皮脂分泌能が必要でした。
その結果、毛穴が開いて目立ってしまうということが起きたのです。
肌を乾燥から守るための保湿クリーム、空調の発達した現代では、過剰な皮脂分泌による”開き毛穴” は過去の置き土産とも言えるでしょう。
それでも、なお“毛穴の開き”に代表される“毛穴問題”に多くの人が悩まされています。
引き締まった毛穴で、適度な皮脂の分泌と潤いのある肌を実現することは可能なのです。
皮脂の原料は血液中の脂肪と糖質です。
血液中の中性脂肪は食事により維持されています。
食事による脂質と糖質を制限することが、過剰な皮脂分泌を抑制する第一歩です。
また高糖質食は、血液中のインスリンやインスリン様成長因子を増加させて
皮脂分泌を増加させ、毛穴の出口に炎症を起こします。
糖質はインスリンを介して脂質の合成と分泌の両方を促進します。
脂質だけでなく、糖質も皮脂分泌を促進することはあまり知られていませんね。
血液中の糖質や脂質を下げるには、ビタミンCやビタミンB2,3,5,6などを摂取することが有効です。ビタミンCは血液中の糖質や脂質を低下させます。
血糖値が上昇する糖尿病の方では、血液中のビタミンCのレベルが低下していることも報告されています。
ビタミンB3 、ビタミンB5 やその誘導体は脂質低下剤として利用されています。
また、シナールというビタミンC薬剤にはビタミンB5(パントテン酸)も配合されています。ビタミンCと一緒にビタミンB5を摂取するとビタミンCの血液中の濃度が上昇するのです。
ビタミンCの吸収にはATPという高エネルギー物質が必要です。
ビタミンB5はビタミンCと協力してATPの産生を増強してビタミンCの吸収を高めるのです。
さらにビタミンB2,3,5は酸化したビタミンCを還元してビタミンCを再活性化します。
青山ヒフ科クリニックではビタミンC、ビタミンB2,3,5,6を処方しています。
ビタミンB2,B6は保健適応です。ビタミンB3,B5は自費になります。
僕も毎日飲んでいますが、眼がショボショボしたり、肩こりもなくなります。
もちろん肌は潤いのある肌が実現します。皮膚温が増加したのも実感できます。
ビタミンC、B群を高濃度配合し、強力に皮脂分泌を低下させるのが 毛穴レスローションです。皮膚に導入するのが毛穴レスコース、毛穴レス集中コースです。
これらのローションやトリートメントで肌が乾燥することはありません。
潤いがあり、毛穴がキュッと引き締まった美肌が手に入ります。