金曜日に行くも、入るために3時間は待つと言われ、火曜日に出直しました。
入館一時間前に来て並ぶことを勧められましたが、頑張ってたどり着いたのは、9時。
朝の寒い九時から10時17分まで並びました。
切符を買って、
いざ展覧会へ!!最近では、オーディオガイドが無料で貸してもらえるので、とても便利です。もちろんイタリア語と英語のみです。
このCaravaggio、実は私の一番のお気に入り!
本名は、Michelangelo Merisi, 又は Amerighiで、Caravaggio として有名です。その昔100.000リラ札のお顔でした。
1571年9月29日にミラノで生まれています。時はルネッサンス後、これらの絵画をミラノからヴェネツィアなどで見て影響も受けています。その後、ローマに移動してしまうために、彼の出身のミラノに絵画があまり残っていません。
そして、彼はバロック時代、アンニーバレ・カラッチと共に有名な巨匠!あの時代はローマが舞台でしたので、必然とローマに移動したのでしょう。
家にある本からと、展示会で買ったハガキからの写真です。
彼の作風は、明暗のコントラストなのですが、初期の彼の作品は、明暗のコントラストのない、光の調和が素晴らしい色の調和となってる優しい絵に、私も驚きました。
彼の絵はどちらかと言うと、辛口なんですが、このような柔らかい、優しい絵もあるのだと驚きました「キリストの家族のエジプトに逃走中の休憩」がテーマです。
「イザッコの捧げもの」※すべての題名は、私が直訳しているので、日本語のタイトルとは違います。
この時期まで、まだコントラストが強くないのです。しかも背景の風景の描き込みが素晴らしいですよねーーー
彼の作風の特徴に、古代の人々を、その時代の人たちの様に描き、親しみを与えたところもあります。
ここら辺から、彼の後の有名になる兆しが見えるのが、この暗闇の風景の描き込みと、暗闇の光線のとらえ方なんですねーーー。「聖フランチェスコの法悦」
カラバッジョの黄金期。明暗のコントラストが強い!!ただ実際に絵を見ると、暗闇もちゃんと描かれているんです。彼の少年描きは有名で、少年の肌の艶やかさ、妖艶さにドキッとさせられるものがあります。「聖ヨハネ・バッティスタ」
「聖ジローラモ 告解者」の老人の皮膚のリアル感はたまりません!!
この辺りから後期かしら、この写真からでは分かりませんが、この絵のすごい所は、「トゲの戴冠」で、まさにトゲ冠を頭に付けられた時のキリストの目の光から痛みが分かるところなんです!!
キリストがとらわれて連れていかれる場面は、もう後期で手早く描かれています。
今回の展覧会では、X線を使って、絵を見ることによって、下描きと異なっていたり、モチーフが動かされていたり、いろいろ発見することが出来ます。
彼は生前、とにかく気性の激しい、けんかっ早い人だったために、彼の生涯は常に暴力、傷害事件から殺人にまで関わり、牢獄を逃れるために逃亡生活をし続ける人生でした。※日本でも彼の生涯は映画で公開されています。よって、ローマ、ナポリ、マルタ島、シチリア島と移動を続け、やっと、イタリア本島への帰ることが許された港Ercoleで、1610年7月18日に亡くなりました。
ただ彼の光の使い方、背景画法、バロック時代独特のドラマチック性の後にカラバッジョイズモと呼ばれるスタイルが生まれるに至りました。
並ぶこと一時間20分、見ること一時間以上かかりましたが、実に見ごたえのある、そして疲れましたが、心に栄養になるものでした!!" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />♬
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